よく寝る事はワクチンの効果を上げる?
いよいよ医療関係者のコロナワクチンの摂取が始まりましたね。
私たち薬剤師へのワクチン投与も迫ってきました。
そこで今回は
「睡眠時間とワクチン摂取効果の影響」
についてデータを元に紹介していきたいと思います。
睡眠とワクチン効果の影響
良い睡眠は免疫力を高める事に繋がるのはイメージがつきやすいかと思いますが、
ワクチンの効果にも影響する可能性があります。
ちなみに今回のデータはインフルエンザワクチンのデータであるので
直接コロナワクチンのデータではありませんのでご注意下さい。
睡眠時間の違いでワクチン摂取10日後
インフルエンザワクチンの抗体価がどうなるかを見ております。

この試験は参加者を二つのグループに分けて
- 一方が1日の睡眠時間が4時間のグループ(11人)
- もう一方は1日の睡眠時間が8時間のグループ(14人)
という形で分けております。
この生活で6日間を過ごして頂く
↓
その後インフルエンザワクチンを摂取
↓
その10日後に抗体のつき方を確認するというスケジュールです。
人数の少ないデータではありますが、
8時間睡眠のグループは抗体反応が見られてワクチンの効果が出ていたのに対して
4時間睡眠グループは8時間睡眠グループの半分の抗体価となっておりました。
あくまでも今回はインフルエンザウイルスでの結果になりますが、
コロナワクチンにおいても睡眠時間の違いにより抗体価に影響を及ぼす可能性があるのではないでしょうか。
- 普段から忙しく睡眠時間を確保できていない患者さん
- 夜更かしをしてしまうような患者さん
上記のような患者さんには
ワクチンの効果を最大化させるために
意識的に睡眠時間を確保してほしいと感じる試験の結果でした。
普段から寝つきが悪いという患者さんへの対応はこちらを参考にして下さい。


まとめ
医療機関で働かれている薬剤師のあなたは
患者様からコロナワクチンについて様々な質問を受けていると思います。
コロナワクチンの正しい情報と共に
「ワクチンの効果を最大化させるためにしっかり睡眠時間を確保しましょう」
とお伝えいただければ幸いです。
また今回の記事内容とコロナワクチンの情報を
まとめたチラシを薬局内でお配りしています。

ご興味のある方はご連絡いただければpdfをお送りしますね。
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